2016-07-29から1日間の記事一覧

ウズベキスタン語とトルコ語

はじめてのウズベキスタン語という本を本当にパラパラーと3分ぐらい見てみました(めくりました)。直感的にトルコ語とウズベキスタン語は、英語とフランス語ぐらいには似ていると思いました。

「さあ行った行った」という命令形はなぜ過去形なのか

日本語で「さあ、行った行った」というのは、非常にぞんざいな、有無を言わさぬ命令形です。でも未来の行動を指示する命令形なのに、なぜ「行った」という過去形を使うのでしょうか。ところでロシア語にも同じような言い方があります。поити(パイチー、行く…

「恋(こい)」と「乞い」は同じかと思っていたら違っていた

私は今まで「恋(こい)」と「乞い」は同じ言葉で漢字が違うだけだと思っていました。相手を恋ふるのは、愛を乞うことだ、恋とは愛がほしい、くださいという意味だと思っていたのですが、大野晋先生によれば、恋と乞いは今は同じ音だけど昔は発音が違ってい…

恥じる → 恥ずかしい

動詞の未然形に~しいをつけると「~したくなるような・ほどの」という意味の形容詞になります。騒ぐ・騒がしい、好む・好ましいなど。となると「恥じる・恥ずかしい」となるはずですが、これは恥じ・ず → 恥じ・しい → (言いにくいので『か』を入れて) 恥…

「とりいそぎ」はなぜ「いそぎ」よりていねいになるのか?

「とる」の漢字には、取る、採る、捕る、執る、盗る、摂る、獲る、録る、撮るなどさまざまあります。これら漢字の使い分けを理解するのは面倒です。しかし本当に大事なことは、獲物が植物なら採る、動物なら獲るとか、そういう使い分けを覚えることではなく…

「写真を撮る」は正しいけれど、「音を録る」は当て字?

「写真を撮る」は正しいけれど、「音を録る」は当て字だからダメと言われることがありますが、その正しい/正しくないには「そう決まっているから」という以外に特に根拠はありません。なぜかというと、撮の本来の意味は「ひとつまみすくう」ということで、…

マンマはお母さんなのかご飯なのか

M音は舌を使わず唇を動かすだけで発音できます。子音の中でいちばん発音が簡単なので赤ちゃんが一番最初に話すのは「んまんま」です。多くの国のお母さんはこれを聞いて「わたしを呼んでいるのね!」と思ったのか、ママ、マザー、マミーなどM音はおかあさん…

痩せると優しいと易しいは元は同じ

動詞の未然形に~しいをつけると「~したくなるような・~するほどの」という意味の形容詞になります。意外なところでは、やさしいの語源は痩す(痩せる)です(##)。痩せ・ず → 痩せ・しい → やさしい、となります。元の意味は「身もやせ細るほど」「休み無…

ロシア語の部分属格の用法

部分属格という語法があります。「○○のうちの一部を対象とする」という考え方です。発祥はラテン語みたいです。英語的にはsome ・・・ となります。フランス語ではde *** という語形になりました。deは所属を表す前置詞なので、これは部分属格ぽいです。さて…

動詞から形容詞を作る、日本語のしくみ

日本語では、動詞から形容詞を作るために「動詞の未然形+しい」とするしくみがあります。これは例を挙げた方が早いです。 騒ぐ→騒がしい喜ぶ→喜ばしい好む→好ましい疑う→疑わしい誇る→誇らしい 音が言いやすいよう微妙に変化する(音便を起こす)こともあり…