ラテン語はギリシャ語から構造を取り入れ、日本語は中国語から単語を取り入れた。

ラテン語は、当時の先進言語ギリシャ語から語法、言い回し、文法をどんどん取り入れて自言語を豊かにしました。これはラテン語ギリシャ語が文法がよく似ているからできたことです。ギリシャ語にある文法事項はたいていラテン語にもあります(冠詞はないけど)。つまりギリシャ語とラテン語は構造が似ていたので、ローマ人は先進構造をたくさん取り入れて自国語を豊かにした。英語も同様にラテン語からレトリックを取り入れました。チャーチルの演説などはキケロの語法にそっくりです。一方、日本語もとなりの先進国、中国の先進言語、中国語から積極的にさまざまなことを取り入れましたが、残念ながら日本語と中国語は文法がぜんぜん違うので、語法、文法、言い回しを取り入れることはできず、ひたすら単語(漢字)をたくさん輸入しました。「漢字の難しい単語をたくさん知っていればいるほどエラい」ということになったわけです。