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本当は怖い語源の話 ~ slave(奴隷) [その4]

一方、スラブ諸語では、次のとおりです。

- ロシア語:раба、ведомая(※)
- ウクライナ語:ведена(ヴェデナ)
- チェコ語:otrok
- スロバキア語:otorok
- クロアチア語:rob
- セルビア語:роб(ロプ)
- ブルガリア語:роб(ロプ)
- ベラルーシ語:ведзеная(ヴェドゼナヤ)
- スロベニア語:Slave
- マケドニア語:Славе
- ポーランド語:niewolnik

ロシア語のраба(ラーバ)は、古スラブ語のorb(孤児)から来ています。さらに大元はギリシャ語のorphanosで、これはorphan(孤児)という英語になりました。 (※. Russian Etymological Dictionary)

セルビア語、ブルガリア語のробはロシア語と同じようにorbから来ているのか、それとも労働(work)を表す語感、раб- から来ているのかは不明です。ちなみに人の命令で奉仕するという意味では奴隷といえなくもないロボット(robot)は、チェコの作家、チャペックがраб-(rob)から作った造語です。

スラブ言語の中で注目すべきはスロベニアマケドニアで、いずれもSlaveとСлаве(スラヴェ)。スロベニアなどは国名にスラブを冠しているにも関わらず、奴隷のことをSlaveと呼んで、おい、それでいいのかと言いたくなります。