「住む」「済む」「澄む」、もとの意味はぜんぶ同じ

日本語では漢字のおかげで本来同じ言葉が違って見えることがあります。たとえば「住む」「済む」「澄む」もその例です。すべて「すむ」という一つのことばですが漢字が違うので全く別の言葉に見えます。「すむ」のもともとの意味は、乱れて濁っていたものが落ち着いて透き通ってくるということで、その意味では「澄む」が基本語義にいちばん近いです。ここから、ひとつところに落ち着くということで「住む」。そして乱れていた物が落ち着くということで「済む」となりました。