2016-07-31から1日間の記事一覧

フランス語では「働く」と「拷問する」が語源が同じ

英語のtravel(旅する)はフランス語から輸入された言葉です。この言葉の語源は中性ラテン語のtrepaliare(拷問する)に遡ります。旅は今でこそ娯楽ですが、昔はたいへんな難行苦行であり、旅する、すなわち苦しむことであったようです。フランス語では旅する…

ドイツ語の語順になじめません[6] ~ 中国語、韓国語と比べると

参考までにアジア言語の訳も載せてみます。 ***中国語 叔叔当時是以什么様的心情読这个封信呢(シュシュタンシイシェメヤンテシンチントゥチェカフェンシンナ) これは、 「叔叔(おじさん)当時(そのとき)是(*)以什么様的心情(どんな気持ちで)読…

定動詞第二位の法則ってなぜあるんでしょうか?

ドイツ語の定動詞第二位の法則というのは、なぜあるのでしょうか。定動詞が文の二番目に来ると、何が便利なことがあるのでしょうか。およそ言語というのはどんなに不合理なことに見えても話者にとって何かの好都合があるからそうなっているのだと思います。…

ドイツ語の語順になじめません[5] ~ 単語数も多い

以上、各国語を見てみましたが、やっぱりドイツ語の語順のややこしさが際立っています。その上、ドイツ語は単語数が多い。 「おじさんはこの手紙をどんな気持ちで読んだんだろう」の訳をもう一度並べてみます。 - ドイツ語 → 8語:Wie muss sich Onkel Nobuh…

ドイツ語の語順になじめません[4] ~ ロシア語、ポーランド語と比べると

*** ロシア語 что же чувствовал мой дядя (когда читал это)?<what><really> <felt> <my><uncle> <when read this> 翻訳のせいもありますが、「まったく普通」という印象が強いです。 *** ポーランド語 probuje sobie wyobrazic, co musial czuc wujek, (kiedy to czytal)...<i try> <myself> <imagine>,<what><had to><feel><uncle><when this read> ロシア語より複雑だが、語</when></uncle></feel></had></what></imagine></myself></i></when></uncle></my></felt></really></what>…

ドイツ語の語順になじめません[3] ~ スペイン語、イタリア語と比べると

*** スペイン語Como se sentiria mi tio (al leer esa carta)?<How><himself><felt> <my><uncle><to readthis letter> スペイン語でも再帰動詞は多用されますが、このse sentiriaのように必ずセットでくっついています。いや、くっつくのが普通だと思うんですが。英語だってfeel yourself とかexpress yourself </to></uncle></my></felt></himself></how>…

ドイツ語の語順になじめません[2] ~ 英語、フランス語と比べて見る

参考までにバクマンの同じ箇所を他の言語で見てみます。 *** 英語:I wonder how he felt (when he was reading this) なんということもない、普通の語順、語構成に思えます。 *** フランス語:Qu'a pu ressentir oncle Nobu (en lisant cette lettre)?<How><has><can><felt> <uncle><Nobuhiro><in reading this letter> pu<</in></nobuhiro></uncle></felt></can></has></how>…

ドイツ語の語順になじめません[1] ~ どうしてセット単語をわざわざ引き離すのでしょうか?

最近ドイツ語を勉強していますが未だに語順の感覚になじめません。 たとえば漫画「バクマン」1巻125頁の「おじさんはこの手紙をどんな気持ちで読んだんだろう...」というセリフのドイツ語訳。 Wie muss sich Onkel Nobuhiro wohl gefuhlt haben, als er diese…