「全て」の語源

「すべて」の語源は「統べる(すべる)」(まとめる)のようです。「そうする→そうして→そして」と同様に、「統べる→統べて→すべて」となるわけです。つまり「まとめて」ということです。漢字は本当に目くらましだと思います。全てと統べてだとぜんぜん違うように見えますが、よく考えると両方「すべて」であるわけです。また天皇を「すめらのみこと」ということがありますが、この「すめら」も「統べる」と同根のようです。m音とb音は発音の口の動かし方がほぼ同じですから。以前の記事にも書きましたが、昴、すぼめる、見すぼらしい、すばらしい、せばまる、統べるはいずれも一つの語源から派生しています。今回、それに「すべて」が加わりました。