昴(すばる)の語源

日本語では動詞のe音がa音になると他動詞が自動詞になるというしくみがあります。上げる・上がる、高める・高まるなど。非常に意外な例では、「統べる・昴(すべる・すばる)があります。統べるとは「まとめる、統括する」の意味。これが自動詞になると「統ばる(すばる)」で「まとまる」の意味。これが転じて「星のまとまり」となりプレアデス星団の昴となりました。日本語(大和言葉)は星に関する語彙がきわめて貧弱ですが、これは珍しい星の和名です。